役目があるから愛でられる。
1月の里帰りの際、父のお弁当箱を譲り受けました。
お弁当箱集めは母の趣味です。昔ながらのアルミ弁当箱や、和風物が大好きで、プラスチック製ですが和の見た目が母の好みドンピシャだったのですが、とにかくデカくて中身を詰めるのが大変で使わなくなったそう。
他にも処分するタッパーや弁当箱と一緒に並べれたこのお弁当箱を見て、私の頭の中では猛計算。私のお弁当箱にしては大きすぎるし、常備菜入れは沢山あるし、でも可愛すぎるこのフォルム…。はたと思いついたのが、お弁当箱にしなければいいんじゃ?
「ねぇ、お母さん…。私これお裁縫箱にしてもいいかな?」
「…いいかもっ!」
母に肯定されると絶対的自信を手にする私はこのお弁当箱をカナダにお持ち帰りすることにしたのでした。
そして、如何にもこうにもまとまりがなかった裁縫道具が団結した姿がこれ! 全てが完璧に収まって、まるでこのためにあるかのような姿。とめているのは数年前に母が誕生日にくれた魔女宅のジジがエンボスされた手帳バンド。背の高いこのお弁当箱にぴったりでした。
どんなに好きでも、ライフスタイルに合わない・意味がないものは手放すスタンス。でもたまには粘って、見当違いでも役目を見出すと更にモノへの愛着がわきます。
「持ってる事に意味がある」ではなくて、「意味があるから持つ」。今回は「持ちたいから意味を見出す」の例の紹介でした。
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